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なぜお金持ちは、築20年中低層マンションが好きか

最終更新: 8月8日

次々に建設されるタワーマンション、しかし、代々東京に住むお金持ちたちが住むことはほとんどないという。目利きの力に長けたお金持ちは、何を重視して家を選び、どこに住んでいるのだろうか。





【タワーマンションは誰が買っているのか】

東京・中央区や江東区などの湾岸エリアに林立タワーマンション(超高層マンション)好景気を背景に、建設ラッシュが続く。現代の成功者の象徴ともいえるタワマンだが、意外なことに「本当の富裕層」にはあまり人気がないという。四半世紀にわたり不動産市場を見てきた住宅ジャーナリストの榊淳司氏は次のように語る。

「タワーマンションを購入しているのは、基本的にニューカマーです。彼らは大学入学や就職のときに東京に出てきた地方出身で、それなりに成功を収めた人。年収1500万円ぐらいになり家を購入する際に、なぜか好んで湾岸のタワマンを買う人が多い。だから湾岸のタワマンに住む人の職業はIT関連や不動産関係が多いといわれています。しかも、私の知る限り、代々東京に住んでいる、「本当の富裕層」は、湾岸のタワマンを投資用に買う事はあっても、自分たちが住むことはあまりありません」

なぜお金持ちはタワマンに住まないのか。「私はかつて20年ほどマンションの広告制作をてがけていたのです、大手デベロッパーのタワマンの広告にかかわったときに担当者から、タワマンは見え貼りが買うので、そういう人たちの虚栄心をくすぐるようにと指示されました」

お金持ちからすると、そういった売り出し方は逆に食指が動かなくなるようだ。


【お金持ちはなにを重視するのか】

では、本当の富裕層はどんな家を買うのか。榊氏があげたキーワードは「上品」だ。

「彼らが好むのは、落ち着いていて、しっかりとした住宅地です。基本的に9割は場所で選びます。具体的には、都内ならば代々木上原や番町、広尾、表参道などを好まれます。あの湾岸の風景は、場合によっては殺風景というか、殺伐とした感じがするんでしょうか」


こうしたお金持ちが好むエリアには、実は、共通点がある。「基本的に東京は古いお屋敷街がいいんです。大手町、高輪、番町、文京区の本駒込や本郷、青山あたりも旧お屋敷街です。これらの場所はだいたい地盤がよく丘の上にあります。富裕層の方は古いお屋敷街だからという理由で選んでるわけではなく、結果的にそうなるだけです。とにかく目に見えるものが肥えていますから。個人的には、東京で一番ステータスが高い住宅地は、番町か表参道周辺だと思っています。山手線の外側なら代官山ですね」


上品さや見た目の善し悪しは別にして、榊原氏がタワマンをすめない理由がほかにもある。

「これはタワマンにかぎらないのですが、いまの新築マンションは全体的に設備・使用が

どんどん落ちています。なぜなら建築費や土地代が値上がりしているため、販売価格が高くなってしまうからです。価格を少しでも抑えるために、デベロッパーは仕様を下げるわけです。さらにタワマンの場ばい、建築全体の荷重負担を軽減するため軽い素材を使います。だから防音性に難がある。隣の家の生活音が聞こえることもあるほどです。」


タワマンといえばハイクオリティーで申し分のない住環境をイメージするが、そう単純な話しではないようだ。

一方、こうした現在のマンション事情にあって、やはり旧御屋敷街は違うと榊原氏は話す。

「そいういう高級住宅街は住民の意識も高く、町の景観を大切にしています。新築マンションでも、おかしなものを建てて街のブランド力を損ねてはいけないので、デベロッパーもしっかりとしたマンションをつくります。」




【なぜ築古・低層でも人気が高いのか】

場所を重視するお金持ちにとって中古物件も人気がある。榊氏は20年以上前のマンションは質が高く、それを好むお金持ちは少なくないという。「特に90年以前のバブル仕様のマンションはかなりいです。バブル仕様とは、そのころまでに完成したマンションで、当時は高くても売れていましたから、床に大理石なんて当たり前。またバブル崩壊後も、2002年頃までにつくられたマンションは結構しっかりしています。ちょうど築20年くらいの物件ですが、当時は不動産不況で、デベロッパーは売れるように一生懸命よいものをつくっていました。」

中古物件でも、特に「ビンテージマンション」とよばれる一群は人気が高井。売買なら億単位という高額物件がほとんどだ「東京のビンテージマンションの代表格とも位置づけられているのが「広尾ガーデンヒルズ」です。実際に行ってとわかりますが、すごくいいマンションだと感じるはずです。管理面で少々問題もあるようですが、30年以上でもとても上品です。」

「代官山ヒルサイドテラス」も低層だが高評価だという。建築家の槇文彦氏が手がけた住居・オフィスからなる複合建築で、1967年から92年まで数期にわけて段階的に建設された。

「ここは基本的に賃貸ですが、築40年ほどたってもかっこいいんですよ。マンションに暮すんだったら、一番といってもいいほど。まず、代官山は街が素敵じゃないですか。歩いていて気持ちがいい。物件が良すぎてなかなか空きはでませんがね」

タワマンであれ、旧御屋敷外のビンテージマンションであえ、庶民には関係ないと思う向きもあろう。しかし、彼らの住宅購入に学ぶ点もあるのではないだろうか。


「あまり表面的なものにとらわれないことでしょうね。富裕層の方々は住みたい街ランキングは気にしない。自分の好みを持っています」

なるほど大切なのは、周囲の目を気にしたりせず、地に足のついた住居選びのことのようだ。



以上、いかがでしたでしょうか。ラシイエでは中古住宅+リノベーションで

自分好みのマイホームをつくることをおすすめしております。

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